3つの宝箱(あるいは思い出という名の公園)

私にとっての3つの宝物といえるプロレス・映画・学生時代の思い出や、日々の雑感を語るブログです。

昭和プロレスを巡る謎その2(全日本プロレスバトルロイヤルで感じた異変。)

プロレスの試合方式の一つにバトルロイヤルというものがあります。
これは、大勢のレスラーが一度にリングに上がり一斉に戦い、最後に勝ち残った一人が優勝となる試合方式です。
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大勢のレスラーが一度にリングに上がるので、華やかさはありますし、色んな対戦が見られるので楽しくはあります。しかしその反面、通常の試合のように寝技の攻防や細かい技のやり取りなどは、見ることが出来ません。
あくまでファンサービス的な意味合いで行われるもので、大勢のレスラーのやり取りを楽しく見てもらおうという趣旨の試合です。

全日本プロレスでは、毎年新春にファンサービスとしてバトルロイヤルを行うのが恒例となっていました。
前述したようにファンを楽しませることが、一番の目的なので毎年特に問題もなく行われていました。

ところが、ある年のバトルロイヤルで凄く違和感を感じる光景がありました。
それは1987年か1988年のバトルでの出来事です。(すいません。何年のことかがはっきりしないです。)

バトルロイヤルでは、負けた選手から退場していくのですが、一番最初に狙われるのは大物選手です。
まず強い選手をみんなで潰してしまえというのが、バトルロイヤルの常道です

全日本で言うと真っ先に狙われるのは、馬場や鶴田ということです。
この年もその常道に基づき、馬場が真っ先に狙われ、負けて退場することになりました。
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異変は、この後に起きました。レフリーに何やら抗議する馬場に対して、ある選手が「負けたんだからさっさと出てけ。」とアピールしたのです。
それは、グレート小鹿でした。
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私はこの光景に驚きと違和感を凄く感じました。
当時私の認識では、全日本プロレスの選手は馬場以下一枚岩になっていると思っていました。
それなのに、社長である馬場に対して強い勢いで退場を促す小鹿に驚いたのです。

小鹿の様子が、かなりきつい感じだったのは馬場の表情からも伺いしれました。
明らかに不快そうな表情を馬場は、浮かべていました。
私は(社長にそんな振る舞いをして、大丈夫なのか)と小鹿のことが、心配になりました。
何か見てはいけないものを見たような、嫌な感じが残りました。

このバトルロイヤルの後に小鹿は、全日本プロレスをリストラされて去ることになりました。
リストラの背景としては、当時長州ジャパン軍などが全日本に出ていたこともあり、日本人選手が飽和状態になっていたことがあります。

そのため国際出身の選手や、小鹿のように全日本生え抜きではない選手がリストラの対象になっていったのだと思います。

恐らくこのバトルの時には、小鹿には既にそのことが伝わっていたのか、あるいはそういう流れを小鹿が感じていたのではないかと思います。
(長年全日本のために尽くしてきた俺を、そんなに簡単に切るのか?)
そういう思いが、バトルの場で出てしまったのかなと今になっては思います。
今でもその時の小鹿の険しい表情が、脳裏に張り付いています。

お互いにボタンの掛け違いがあったのかも知れませんが、ファンに見せてはいけない光景だったのかなと思います。
当時は、背景が分からなかったので違和感だけを感じたファンも多かったと思います。
その背景が書いてきた通りだとしたら、なおさら見たくはなかったなと切なく思います。

最後まで読んでいただきありがとうこざいます。